街を歩いているとき、散歩中の犬にじっと見つめられたので触ろうと近づいたら、突然とても吠えられてしまい驚いた!そんな経験はありませんか?実は、こうした犬の行動には、犬のさまざまな感情が隠されているのです!(ちなみに、よその犬を触るときには、必ず飼い主さんに許可をとってから触るようにしましょう!)

カーミングシグナルってなに?


犬は言葉を話せないかわりに耳やしっぽ、時には体全体を使って様々な感情表現を行います。そのなかでも自分(犬自身)や、相手を落ち着かせるためにとる行動のことを「カーミングシグナル」と言います。今回はこのカーミングシグナルについてみていきましょう!

カーミングシグナルとボディランゲージの違いは?


カーミングシグナルが「自分や周りを落ち着かせるため」にする動作であることに対し、ボディランゲージは「喜怒哀楽など自分の感情を伝えるため」にする動作です。似ているけれどちょっと違いますね。カーミングシグナルは、主に犬のマイナス感情を表現する行動や動作のことになります。

カーミングシグナルが分からないとダメ?


カーミングシグナルを知ることはお互いに良い関係を築いていく上で、とても大事です。
ストレスや恐怖を感じている犬は身の危険を感じていますので、近づいたり手を出したりすると本気で人に噛みつくなと攻撃的な行動に出ることがあります。

こうしたカーミングシグナルを出している犬にむやみに近づくことは大変危険な行為です。また、恐怖を感じる相手に近づかれる犬にとっても大きな負担となりますので避けたいですね。

カーミングシグナルを知ろう

あくびをする


人は眠いときに出るあくびですが、犬は眠いときだけでなく、知らない人に触られたり散歩で知らないコースを歩いたりなど不安な時にみられます。他にもトリミングの最中や叱られているときなど我慢をしているときにも出るしぐさです。

座る、伏せをする


犬がドッグランで走り回ったり、犬同士で追いかけっこをしたあとに突然伏せたりすることがあります。これは高まった気持ちをおさえるものです。
ちなみにこれを逆手にとって飼い主が愛犬を落ち着かせたいときに「おすわり」「ふせ」をさせることがありますが、このカーミングシグナルの心理からみても有効だとわかりますね。

地面の臭いをかぐ


散歩中に自分の縄張りのにおいをかぐことはよくありますが、縄張り以外でもかぐことがあればストレスを感じているサインです。地面のにおいをかぐことで自分を落ち着かせていますので、ストレスの原因がわかる場合は取り除くようにしましょう。

体を震わせる


体を左右にブルブルとふるしぐさは体の毛がぬれたときに行いますが、それ以外でも、長く我慢をしていたことから解放をされたとき(例えば抱っこが嫌いな犬が長い間抱っこされていたときなど)にみられるしぐさです。抱っこをしたりさすったりして、なだめてあげましょう。

口や鼻を舐める


蛇のようにすばやく舌を出したり入れたりする行為をフリッキングといいます。フリッキングは我慢をしているとき、緊張しているときにみられるしぐさです。
口のまわりや鼻先をなめる行為は相手に対して「もうこれ以上は怒らないでね」というサインになり、怒られてしまったときや他の犬とケンカをして、強い緊張状態にあるときに出るしぐさです。

顔や目線をそらす


犬が近づいてきたにもかかわらず目線をあわせてくれない・・・そんな経験があると思います。これは犬が相手に対して敵意を抱いていないことをあらわすサインです。犬にとって目を合わせるという行為は「攻撃するぞ」というサインです。その逆となる目をそらすという行為は「あなたに興味はあるけれど、襲ったりはしないからよろしくね」という意味合いになります。

耳を倒す、前後に動かす


犬が耳を倒すことは、抱っこされた時や甘えたい時など犬にとって嬉しいときにもみられますが、恐怖や不安を感じているときにもこのしぐさをします。耳だけでは見極めることが難しいので、しっぽの動きや犬の表情を観察して判断しましょう。

耳を前後に動かす行為は、相手を観察しながら、どういう風に接するかを考えているしぐさです。初めて会った犬や人に対して出ることが多く、不安な気持ちをもっているときに出る行動です。

片方の前足をあげる


お手をするときみたいに前脚をあげるしぐさは、相手に敵意がないと伝えています。しかし、いつもコミュニケーションでお手やおかわりをして「おやつ」をあげている家庭の場合は犬がおやつのおねだりなど要求のために片足をあげることがあります。

足を噛む


犬が自分の足を噛む行為は、ストレスを感じているときに出るサインです。カーミングシグナルとは少し異なりますが筆者の実家で飼っている犬も脚を頻繁になめるためチェックしてみると怪我をしていたということがありました。傷のかゆみと怪我のストレスにより噛んでしまっていたようです。

噛み癖が出たら、足や指まわりをチェックするのはもちろん、他に我慢していることがあったり、不満なことがあったりしないか探ってみるようにしましょう。

まとめ

犬がなにかしらのしぐさをしているとき、人間からみると何気ない行動として捉えがちです。でも実は犬にとって恐怖や不安で自己主張をしているパターンもあるのではないでしょうか。カーミングシグナルを知ることで、より深く愛犬とコミュニケーションをとることができます。ぜひ、勉強してみてくださいね!

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