ふわふわした優雅な毛並みと愛くるしい表情で人気を集めているキャバリア。
最近は街中でもよく見かける犬種のひとつとなってきました。今回はそんなキャバリアの性格、飼育方法、なりやすい病気などを解説していきます。

キャバリアの名前の由来


「キャバリア」「キャバ」などと呼ばれることの多いキャバリアですが、正式な名前は「キャバリア・キングチャールズ・スパニエル」といいます。この名前では長いため省略をして呼ぶことが一般的となっています。

キャバリアの名前の由来ですが、見た目の雄々しさや優雅さから「騎士」という意味のある「キャバリア」という名前がつけられました。ちなみに「キングチャールズ」という名前についても由来があり、当時イングランドの王であった「チャールズ1世」「チャールズ2世」が飼育していたことが由来となっています。

キャバリアの性格


キャバリアは犬の中でも明るく温厚で、社交的な犬です。これはキャバリアが「愛玩犬」の一種で、人々から愛でられる役割を担う犬種として品種改良されてきたことにも関係しています。キャバリアは「チャールズ1世」「チャールズ2世」も溺愛していたといわれています。非常に甘え上手で、年齢や性別関係なく誰とも仲良くなれる性格から近年ペットとしての人気が上昇しています。

筆者の実家でもキャバリアの男の子を飼っていますが、ドッグランに行くと、その場にいる飼い主全員とわんこ全てに挨拶をしてまわります。社交性がある代わりに警戒心がないともいえるため、番犬には向いていません。

キャバリアの体高と体重


キャバリアの分類は小型犬ですが、その中でも体格が良く中型犬に近い大きさまで成長します。平均サイズは体高:30cm前後、体重:6~8kgほどといわれていますが、これには個体差があるため中には10kgを越える場合もあります。

中型犬に近いサイズになると子供やお年寄り、力の弱い女性の飼い主ではやや引っ張られてしまうほどの重さとなるため、散歩のときには注意しましょう。

キャバリアの寿命

キャバリアの寿命は9~14歳といわれています。キャバリアは心臓に疾患を抱える子が多く長生きしづらいといわれることもありますが、18~19歳頃まで生きる場合もあります。

キャバリアのしつけ


キャバリアは素直で比較的しつけがしやすい犬種です。犬種によっては飼い主さんに反抗的な態度をとる犬もいますが、その点穏やかな性格であるキャバリアはいう事をききやすく初心者でも飼いやすい犬です。

しかしお茶目で明るい性格でもあるため、しつけ=遊んでもらえている!と勘違いをするキャバリアもいます。人間の子供のように犬も、その子によって性格が異なりますので、愛犬がどういった性格であるかをまず把握しましょう。

しつけのときは、「マテ」「フセ」「オスワリ」といった声かけだけでなく人間の手のサインもあわせて行うとキャバリアに伝わりやすいしつけになります。例えば「マテ」のときは声かけをしながら自分の片手の、手のひらを犬に向けて静止を促してみましょう。キャバリアが動作を覚えてきたら、徐々に声かけのみでも言うことをきくようにしておきましょう。

キャバリアは人懐っこい犬ですが、普段から飼い主さんやご家族以外の「他人」にも慣れておく必要があります。積極的にドッグランやドッグカフェなど多くの人がいる場所に連れて行きましょう。キャバリアを飼育している飼い主さん同士で開催しているキャバリアオフ会もありますので、ぜひ参加してみてください。(筆者も家族と参加する予定です!)

他には、キャバリアのしつけに詳しい専門家に任せるという手もあります。お金はかかりますが「しつけ教室」に通うのもひとつの手といえます。良い「しつけ教室」の選び方ですが、ブログをチェックしたり電話で問い合わせを行ったりして、過去にキャバリアの預かり記録があるかどうかを確認しましょう。しつけの方針や価格等も比較検討して、納得できる教室選びをしたいですね。

キャバリアが吠える原因は?


比較的吠えにくい犬種といわれるキャバリアですが、吠える子に育ってしまうことがあります。その原因はなぜでしょうか。

① 吠えることをダメだと認識していない

吠えているときに飼い主が叱らずに放置しているか、叱っているが犬に伝わっていないパターンです。吠えるくせがつくとインターホンでの来客時や散歩中なども吠えてしまうことがあります。近所迷惑になる場合もありますので、やめさせましょう。

② 欲求不満になっている

普段から飼い主の外出が多くコミュニケーションが足りない、あるいは散歩もあまり行けておらず運動不足である、ご飯の時に吠える癖がついているなど、キャバリアが不満を訴えているパターンです。対策は、キャバリアが要求吠えをしているとき無視をして、吠えなくなったら褒めてあげましょう。また日頃に十分な時間を接してあげられていないことも原因であるため、生活を見直して犬と過ごす時間を確保することも大事です。

キャバリアの毛の特徴

キャバリアの毛の特徴はふわふわ、フサフサとしていて、とても艶やかであることです。キャバリアの毛は綺麗なので少し長めにするのがおすすめですが、そのぶん毛が絡まりやすく毛玉が非常にできやすいため、きちんと小まめにトリミングに通いましょう。

キャバリアの毛色


キャバリアは4種類の毛色をもっています。

① ブラック&タン

全身の色がつややかな黒で、目の上などに茶色が入っているカラーです。

② ルビー

全身のほとんどが濃い茶色で、一部に白色が入っていることもあるカラーです。

③ ブレンハイム

ルビーよりも白の割合が多く、白色に鮮やかな栗色の毛が入っているカラーです。

④ トライカラー

白、黒、茶の3種類が混ざっているカラーです。

キャバリアがなりやすい病気やケガ


キャバリアが比較的なりやすい病気として、以下のものがあります。

① キャバリアの心臓の病気

犬全体での死亡原因で2番目に多いといわれている「心臓病」ですが、キャバリアは特に心臓の病気になりやすいといわれています。筆者も、実際にペットショップで犬を見ているときに、キャバリアに多い病気は心臓系の病気だと店員さんから紹介された経験があります。(ちなみにどの犬種でも、それぞれなりやすい病気というものが存在します)

犬の心臓の病気といっても様々ですが、その中でも特に有名なもので「僧帽弁閉鎖不全症」があります。この病気は心臓の「弁」とよばれる部分に異常が発生し、本来は犬の体のなかで一方通行をすべき血液が逆流してしまうなど、知らないうちに体の中で進行する病気です。

血液が逆流するというと、そのとたん犬の体調も非常に悪化をしてすぐに気がつくのではないかと感じる人もいらっしゃるかもしれませんが、この病気の本当に恐ろしいところは自覚症状が出ない場合が多いということです。

心臓の仕組みとして、ポンプのように一定のリズムで血液を体中に流す役割をしているのですが、「僧帽弁閉鎖不全症」になると流れる血液の量が逆流のため少なくなります。そうすると、血液を健康な状態と同じ量を体の中に流そうとして、ポンプの回数を自動で増やして補ってしまうためです。

キャバリアが「僧帽弁閉鎖不全症」になっているかどうかは健康診断で見抜くことができますので、飼われているかたはぜひ定期的な健康診断を習慣づけましょう。
ちなみに「僧帽弁閉鎖不全症」の症状として他には咳や呼吸困難がありますので、こういった症状がみられた際にはすぐに動物病院へ行くことをおすすめします。

② キャバリアの呼吸器の病気

キャバリアは鼻の高さが低い犬種(=短頭種)に分類される犬です。短頭種の仲間にはフレンチブルドッグやボストンテリアといった犬がいます。こうした鼻が低い犬は人間が品種改良を重ねてできた犬であるため、「呼吸器」に問題が出やすいとされています。

具体的になりやすい病気に「短頭種気道症候群」があげられます。気道がせまくなり、睡眠中にたまに呼吸が止まるなどといった症状があります。手術で直せますので愛犬の睡眠中の様子を観察し、呼吸が止まってしまうようなら病院を検討しましょう。

③ キャバリアの目の病気

「白内障」は人間と同じく目が白く濁り、視力が低下する病気です。遺伝をするといわれていますが普段の食事でカルシウム等が不足していると発症するとされています。治療は目薬の点眼となります。

「乾性角結膜炎」は犬のドライアイです。目に涙が足りない、つまり乾燥した状態になると発症します。ねばねばした目やにが出たり、白目が充血していたり、頻繁に目をこするなどの症状が特徴です。

キャバリアは目が大きくクリクリしているため、目の病気にも配慮が必要です。いつもより涙や目やにが多くないか、目に傷がついていないかなど日頃から愛犬をチェックしておきましょう。

キャバリアは斜視でも大丈夫?


キャバリアを飼おうと思ったとき、斜視であることが気になったかたもいらっしゃるのではないしょうか?キャバリアの斜視ですが、普段生活するうえで全く問題はありません。ちなみに筆者の実家で飼っているキャバリアも斜視ですが、むしろ一緒に飼っているミニチュアダックスと比べると圧倒的に目は良いように感じます。(犬種の違いもあるのかもしれませんが)

例えば家族と一緒にテレビを見ていると猫が写ったときだけ吠えたり、鏡の中の自分に驚いて警戒して吠えたりしています。斜視は成長とともに少しずつ直ってきていますが、斜視であることを含めて愛嬌があり可愛いと家族は話しています。やや特徴のある顔つきですが、やみつきになること間違いありません!

キャバリアはディズニー映画で有名?


キャバリアの写真を見せた時に非常によく言われることが「ディズニーの映画に出ている犬だ!」です。この映画とは『わんわん物語』のことですが、そこに出てくる女の子の犬「レディ」に非常に似ています。

しかし「レディ」の犬種は「アメリカン・コッカー・スパニエル」というキャバリアとは容姿異なる犬です。残念ながらキャバリアではありません。キャバリアが出演している映画はまだまだ少ないですが、『アデライン、100年目の恋』などに出演していますのでキャバリアファンはぜひチェックしてみましょう。

まとめ

キャバリアは華やかで部屋の中にいると部屋の中がパッと明るくなるような印象を与えます。性格も非常に温厚で子供からお年寄りまで幅広い年齢での家庭犬に向いています。ぜひ、キャバリアと楽しく明るい日々を過ごしてみましょう!

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