最近は、犬の寿命もさらに伸びています。愛おしくてたまらない存在の愛犬には、いつまでも長生きしてほしいものですよね‼︎

犬も高齢化にともない人間と同様に《認知症》が問題になってきています!

そこで今回は《犬の認知症の原因と対策》などについて、詳しくご紹介させていただきます‼︎

犬にも認知症や前庭疾患がある!

犬が生活する環境も、より優れたものに高まり、愛犬の寿命はさらに伸びています‼︎とても喜ばしいお話ではありますが、それにともない問題になっているのが認知症です。認知症をひとことで言うと加齢による脳の進行性変化です。身体機能のコントロール能力が、徐々に低下していきます。また前庭疾患にも注意が必要です!

【犬の認知症】前庭疾患とは⁉︎ 家庭内でのケアが重要‼︎

上記で一緒に、お話した《前庭疾患》という病気も合わせてご紹介させていただきます!

前庭の役割

前庭は内耳にあり、体の平衡感覚をコントロールする器官です。前庭器官でもたらされた平衡感覚は、第Ⅷ脳神経を伝わって延髄(前庭神経核群)に達し、その後小脳に伝えられます。前庭疾患は、前庭(内耳)から延髄,小脳に到着するまでのいずれか、あるいは複数カ所に異常を発生させる疾患です。

前庭疾患の症状

首や体を体の中で病的変化の起こっている部分に傾け(斜頚:しゃけい)、水平に眼球を動かして(眼振:がんしん)、同じ場所をぐるぐる回ります。前庭疾患の眼振は、一方向へは早く、他方向へはゆっくり動くのが特徴的です。

ごはんを食べる時や水を飲もうと愛犬が頭を下げると、そのままぐるぐる回ったり転倒したりすることもあります。さらに嘔吐してしまったり、よだれが止まらないなどの症状も見られます。

生活上の注意

前庭疾患では正常に歩けないため、物にぶつかったり転倒したりすることが多くなります。その際に、愛犬が眼などを傷つけないように注意してあげましょう!また、誤嚥性肺炎を防ぐため、唾液や嘔吐物を誤嚥させないことも重要になってきます‼︎

犬の認知症について、詳しく解説‼︎

症状は?

・徘徊するようになる。
〈自分が今どこにいるか分からなくなり、あてもなく歩き続けるようになる。〉
・存在してないものが見えるかのように、空中の一点を見つめる動作をする。
・言うことを聞かなくなる。飼い主さんを認識できなくなる。
・食べ物の好みが急に変わる。
・喜びを示さなくなる。
・むだ吠えをし、一晩中続く場合がある。
・トイレ以外の場所で、うんち+おしっこをしてしまう。

など、さまざまな症状があらわれます‼︎

原因は?

高齢化にともなって生じる脳の変化が原因と言われています‼︎

認知症のすべての仕組みが、はっきりしたわけではありませんが、柴犬などの日本犬もしくは 日本犬が入ったミックスに多く見られるようです。

人間のアルツハイマー症候群と同様に、犬の脳にも〈B-アミロイド~AB~〉というタンパク質が沈着して〈老人斑〉を形成し、神経細胞死が急速に広がる状態が見られます。そして、B-アミロイドが脳内の どの場所に,どの程度,沈着しているか⁇が、どのような症状が発生するかと関連されると言われています。

診断方法は?

認知症は、血液検査などで特定の異常を示しませんが、脳のCTやMRI検査によって脳の萎縮+それにともなう脳室の拡大などが見受けられます‼︎

また、認知症チェック項目もあります。次のチェック項目のうち、ひとつでも該当するものがあれば、認知症の可能性があると診断されます!

《認知症チェック項目》
◻︎夜中に突然、理由もなく吠えだし、止めても鳴き止まない。(夜鳴き)
◻︎ぐるぐると円を描くように歩いたりする。(旋回運動)
◻︎家具の隙間など狭いところに入りたがり、自分では後ろに下がれないため、出られなくなり鳴く。
◻︎飼い主や自分の名前も分からなくなり、何事にも無反応になる。
◻︎よく寝て,よく食べ,下痢もしないのに、だんだんと痩せてくる。

いくつかの検査をしながら、認知症の可能性を探っていきます。

治療はどのように行う?

適切に治療できる方法がないため、人間と同様に介護が必要になります!
ですが、認知症に対する薬物療法やサプリメントの有効性が注目されています。
〈モノアミン酸酵素B〉という物質は、脳内の神経伝達物質であるドーパミンの分解・代謝を進めてしまいます。そこで〈モノアミン酸酵素B〉を阻害する薬を使って、脳内のドーパミンなどを増やしていく治療法が増えています。

また、認知症の愛犬に〈DHA(ドコサヘキサエン酸)〉や〈EPA(エイコサペンタエン酸)〉などの不飽和脂肪酸を与えてあげると、ある程度の有効性を示すと考えられているようです‼︎

DHAとEPAは魚油などに含まれており、サプリメントも数多く販売されています。DHAとEPAを多く含むシニアドッグ用の処方食もあるので、獣医師さんと相談したうえで適切に使っていくことをおすすめします。

予防方法は?

・規則的な運動をさせる。
・新しいおもちゃで遊ばせる。
・他の動物や人間のかかわりを増やす。

など、少し刺激を加えてあげることも効果的です◎ ※ここで重要なことは、絶対に無理はさせないこと。

また 年に1回程度の定期的な検査を行い、少なくとも体調に異常のない状態を維持しておくことも予防に繋がります‼︎

なるべく考えたくないことではありますが、もし認知症になってしまった場合に《気をつけること》《生活する上での工夫点》などのお話もさせていただきます。

徘徊は愛犬の体を傷つけるので保護が必要!

認知症になると、愛犬はぐるぐると円を描いて歩き回るようになります。このとき、頭や体を家具などに擦りつけることで、愛犬が傷を負ってしまうことがあります。

その際は、ダンボールやおふろマットで丸い筒を作り、サークルの中に入れてあげて、サークルの床には、ラグマットやクッションなどを敷いてあげましょう。愛犬を筒の中で思う存分、ぐるぐると歩き回らせてあげてください‼︎

寝たりきりになったら床ずれに注意!

愛犬が立ち上がることもできず、寝たきりの状態になった場合は、床ずれを起こすことがあります。

床ずれは、体重の集中する部分の骨と寝具に挟まれた皮膚組織が圧迫されて血の流れが悪くなり、皮膚やその下にある組織が死んでしまう外傷です。床ずれの初期は皮膚内部に起きるため、毛などに隠れて飼い主さんの目からは分からないことがあります。じゅくじゅくした浸出液が出てきて、膿みたいなもので毛が濡れて固まっていたら、床ずれができはじめている可能性がとても高いです!

傷口から細菌が入ると化膿して状態が急速に悪化することがあるので、毎日 注意深く愛犬の皮膚を観察しましょう。とくに、足の付け根,足の関節部分に床ずれができやすいのでよく見てあげてください!

体圧を分散するシニアドッグ用のマットやクッション、足の関節・肉球などに巻く床ずれ防止のサポーターなどが市販されているので、そのグッズを上手く活用することもおすすめです◎

寝たきりの愛犬は飼い主さんが寝返りさせてあげよう!

寝たきりの状態が続くと、愛犬は自分で寝返りをうつこともできなくなってしまいます。そのため飼い主さんが1日に2回程度、愛犬の寝返りをさせてあげましょう!

《寝返りの手順》
愛犬の〈首の下〉と〈下腹部の下〉に手を差し込み、愛犬を飼い主さんの〈膝の上〉に乗せます。そのまま膝の上でくるりと横に回転させてあげてから寝かせれば、寝返りを打たせることができます‼︎

排泄はおむつにさせてあげよう!

愛犬が寝ている腰から下には、大きめのトイレシートを敷いてあげましょう。寝たまま、おしっこ・うんちをしてしまうようになったら、おむつの導入をおすすめします!

愛犬が男の子の場合は、トイレシートを四角に畳んでおむつの内側に貼り付け、そこにおしっこができるようにしてあげてください。もし! はみ出さない場合は、トイレシートの貼り付けは不要です× 穴から愛犬のしっぽを出し、おむつについてるテープをとめて履かせます。

おむつの上からマナーベルトなどを巻いて固定すればずれることもありません。また! たくさん可愛いおむつカバーも売られているので、「うちの愛犬には、どのカバーが似合うかな⁉︎」なんて考えながら、選ぶことも小さな楽しみになりますね。

愛犬がおしっこ・うんちをした際は、すぐにおむつを替えてあげましょう! その時は、犬用のウェットティッシュなどで優しく拭いて清潔にしてあげましょう。

愛犬が便秘になったらお腹をマッサージ

寝たきりだと、踏ん張りにくいので便秘になりがちです。そんな時は、ごはんに少量の〈さつまいも〉など〈食物繊維が豊富〉なトッピングを取り入れてください!

また! 時間を決めて、お腹をマッサージしてうんちをするようにしてあげると、生活のリズムづけにもなります。下腹部を優しく「の」の字を書くようにマッサージをしてあげましょう。

ビニール手袋をはめ、ハンドクリームなどを塗った指先で、肛門の周りを優しくマッサージするのもおすすめ◎ ※その際はくれぐれも力を入れすぎないように注意してください!

ごはんと水は必ず摂らせること!

自分の口からごはんを食べれなくなるのが、愛犬にとって1番怖いことです。

ぬるま湯を足してペースト状にしたウェットフードなどを飼い主さんが手に取り、口の前に出して少しずつ舐めさせてください。ほんの少しだけ愛犬の舌の上に乗せてあげてもいいでしょう。

ただ口に無理矢理入れるとむせて、吐き出したものが肺に入ることがあります。こうなると「誤嚥性肺炎」を起こす可能性があるので、少しずつ愛犬のペースに合わせたごはんをたべさせてあげてください。

水はそのまま飲ませるよりも、ウェットフードに混ぜて与えるほうが無理なく摂ることができます。また栄養不足を防ぐため、定期的に点滴などをしたほうがいい場合もあるので、獣医師さんとよく相談してください!

愛犬の夜鳴きに悩まされることも…

認知症の症状のうち、飼い主さんが1番悩まされるのが《愛犬の夜鳴き》です。
昼間はずっと寝ているのに、家族が寝静まる頃になると起きだして、一晩中大きな声で吠え続けます。

認知症による夜鳴きは、今まで聞いたこともないような大きな声で単調に、ほぼ同じ間隔で一晩中泣き続けるのが特徴でもあります‼︎家族も眠れませんし、ご近所迷惑が心配になるかもしれません。

【犬の認知症】少しでも、幸せな時間を過ごそう‼︎

毎年、人間も犬も必ず歳を重ねます。そしていつか、おじいちゃん・おばあちゃんになりますよね。認知症は飼い主さんにとっても、かなりの労力と覚悟が必要となってきます。
『愛犬と1日でも長く一緒に過ごせれば、自分なんてどうでもいい。』私も愛犬の1匹が病気で亡くなる直前、プチ介護を経験しました。

ほとんど寝ずにお世話をして、朝になったら病院へ。その日々を繰り返していました。はじめは自分の身体に響かなくても、やっぱり日数を重ねるとともに身体に不調で始めました。

その時に「愛犬さえ、生きていてくれれば…身を削っても」そう脳裏によぎりましたが…。よく冷静に考えたら、お世話をしているこちらも体調を崩してしまったら、愛犬のお世話をする人がいない。そんな考えを持ってしまったことが、一生懸命 生きようとしている愛犬にとって1番失礼なことだと反省しました。

\今、愛犬の介護と向き合っている皆さん‼︎どうか無理だけはしないでください。

施設の活用方法もある⁉︎

ご家族の年齢や生活パターンによっては、愛犬のお世話をすることが難しくなるケースも増えています。そこで注目されているのが「老犬ホーム」

人間の老人ホームのように「老犬ホーム」に犬を預けて、ご家族が会いに行くことのできる施設です。利用の方法によっては、ご家族が旅行や仕事で家を空けなければならない期間だけ預けることもできます。

名前は「老犬ホーム」ですが、幼い頃から預けられる施設もあります。できれば愛犬と離れて生活なんてしたくありませんが、ご家族自身が体調に不安を抱えている場合は、あらかじめ登録だけしておくと安心かもしれませんね。

まとめ

⑴ 前庭疾患は家庭内でのケアが重要
⑵ さまざまな症状があらわれる。
⑶ 脳の変化が原因⁉︎〈高齢化にともない生じるもの〉
⑷ CT,MRI検査,チェック項目〈いくつかの検査が必要になる!〉
⑸ 薬物療法やサプリメントが有効‼︎ ※獣医師さんと相談して適切に
⑹ 少しの刺激を加えると◎定期検診も大切
⑺ もし認知症になってしまった場合、愛犬をよく観察して適切なケアを!
⑻ お互い、少しでも笑顔の時間を‼︎ 施設の利用の選択肢も

もし認知症になってしまったら、たくさんの困難が立ちはだかると思います。でもそれよりも《愛犬と積み重ねてきた思い出》を大切に、またお互いの思い出が更新される日々を過ごせることを願っています


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