犬は虫歯になることは、ほとんどありません。問題となる原因は《歯肉炎》や《歯周炎》なんです‼︎腎臓,肝臓,心臓などに悪影響が及ぶこともあるので、決して軽く考えてはいけません‼︎

今回は《歯みがきの重要性》《自宅でのケアの仕方》《病院で麻酔での歯垢除去について》《無麻酔の選択肢もある⁉︎》《各種メリット,デメリット》について、詳しくご紹介させていただきます‼︎



【犬の歯磨き】歯肉炎、歯周炎とは?3歳の80%以上が、かかっている


ところで、犬の歯って何本あると思いますか⁇

乳歯は生まれてから8週目までに上下左右 合計28本はえそろい、通常、生後2〜7か月の間に永久歯にはえかわり、最終的に上下左右 合計42本になります。

歯周病とは、歯そのものの病気でなく、歯を支える歯肉や骨といった歯の周りの組織がダメージを受ける病気です。

歯肉に炎症が起こり 赤く腫れ、出血しやすくなるのが〈歯肉炎〉さらに悪化し、歯の周囲から膿が出るような状態になったものが〈歯周炎〉歯肉炎と歯周炎を合わせ《歯周病》と言います

症状は?

口臭がひどくなる/歯がぐらぐらする/歯みがきのときに出血する/歯が抜けおちる

などの症状がみられ、さらに進行すると顎が骨折してしまうこともあります‼︎

それだけでなく《歯周病》が恐ろしいのは、歯周病の細菌が血管に入り、腎臓,肝臓,心臓など他の臓器の病気の原因になるところがあるところなんです‼︎

また、パグ,シーズー,フレンチブルドッグといった犬種が重度の歯周病を起こすと、歯の周囲の化膿が鼻腔に及ぶケースもあります。そうなると鼻腔に炎症が起き、くしゃみや鼻水が出たり、目の下が腫れたりする症状が出てしまいます。

原因は?

おもな原因は、歯の表面にべっとりと付着した歯垢(プラーク)です‼︎

歯垢が歯の表面に付着すると、人間の5倍の早さの3〜5日で歯石になると言われています。歯垢は、食べ物のカスと細菌のかたまりで炎症を引き起こす原因と考えられています。

近年、食生活が人間に近くなったことや高齢化により、歯周病にかかる犬が増えてきているので気をつけましょう!

治療は?

歯肉炎や軽度の歯周炎の場合は、動物病院で歯石,歯垢を除去してもらったあと、自宅で正しいブラッシングを続けることで改善できます‼︎

さらに悪化した歯肉炎の場合は、歯周ポケットの底まで歯石,歯垢を除去する治療が必要‼︎重症化している場合は、抜歯せざるを得ないこともあります!

予防方法は?

歯周病との治療と予防の大切なポイントは症状がなくても、歯が汚れてきたら、できるだけ早期に動物病院で歯石,歯垢を除去してもらうこと! そしてなによりも自宅で、子犬のときから歯みがきを中心としたデンタルホームケアの習慣をつけることが大切です‼︎

【犬の歯磨き】歯磨き好きに♪歯磨きは毎日行うのが理想!

歯ブラシで上手に磨く秘訣は愛犬が喜ぶようにレッスンすること!お散歩が好きな犬にリードを見せると喜ぶように、歯ブラシを見せると愛犬が喜ぶようになれば、歯みがきを日課にできるでしょう‼︎

例えば、お散歩やごはん,おやつの前など 愛犬が大好きなことの直前に歯みがきをする。※ポイントは無理強いしないこと‼︎

歯みがきをしたあと、ご褒美に〈お散歩〉〈ごはん〉〈おやつ〉をあげれば、歯みがきが好きになるでしょう‼︎歯みがきが嫌がらずできるようになるまでは“食後に歯ブラシでなくてもOK” 何より毎日、愛犬も飼い主さんも楽しみながら、歯みがきを続けられるのがとても大切です‼︎

逆に、愛犬を歯みがき嫌いにさせてしまうのは《食後に時間をかけて、ゴシゴシと歯をこする》《犬が嫌がって抵抗すると、犬を怒る》こと。上記の2つをたまに行うというのも悪いパターンです。

犬にとって、ブラッシングはとっても嫌なことです‼︎ステップ①〜④へとレベルアップしていけば、スムーズに歯みがきの習慣ができるはずです! 数週間〜数か月かかっても構わないので、だんだんとレベルアップできればいいと考えましょう‼︎どうか頑張りすぎないで下さいね‼︎

ステップ①口や歯に触る

最初、犬をリラックスさせた状態で口の周りを触ることに慣れさせます。口の周りを触らせてくれたら、その都度「お利口さん‼︎」などと褒めて、ご褒美をあげましょう!  ※口の周りなどに触れたら、「何か良いことがあるかも⁉︎」と認識させることが重要◎

ステップ②歯ブラシに慣らす

デンタルジェルや美味しそうなペーストを歯ブラシやガーゼにつけて、歯に触ります。触らせてくれたら褒めて、ご褒美をあげましょう‼︎※このときは、まだブラッシングをしません。

ステップ③ブラッシングに慣らす

ご褒美を見せながら、ジェルなどをつけた歯ブラシで、歯1本だけを1〜2秒だけブラッシングをします。前歯や犬歯の表面など、ブラッシングしやすい場所からスタートするのがおすすめです‼︎上手にできたら、たくさん褒めてご褒美をあげましょう!

ステップ④ブラッシング開始

ステップ③のように、1本ずつ数秒間ブラッシングをし、その都度 少しだけご褒美をあげましょう! 徐々に本数を増やしていき、左右や表裏など、ブラッシングするところを広げていきます。初めのうちは数回だけにして、嫌がる前にやめること‼︎とその都度、ご褒美をあげながら楽しんでブラッシングするのがコツです◎

ステップ⑤歯周ポケットをしっかり磨く!

歯周ポケットにたまった歯垢が歯周病の原因です。
歯の表面の汚れが悪さをしているわけではないため、デンタルケア用のおやつ,おもちゃを与えたり、歯の表面をガーゼでこするなど、歯の表面を磨くだけでは不十分です。歯ブラシを使って“歯周ポケット”を磨かないといけません‼︎
もちろん、デンタルケア用のおやつ,おもちゃで歯の表面についてる汚れはある程度は取ることができ、きれいな口腔環境の維持には役立ちます! けれども、歯周ポケットに入り込んだ歯垢を取り除けるおもちゃは残念ながらありません

【犬の歯磨き】遊びながらケア♪デンタルグッズの選び方


デンタルグッズもたくさんの種類が売られていますよね‼︎
いつも私も「愛犬にどれが合うかな⁇」と悩みながら買っています。今のところ、私の愛犬の長男は 指にはめて使うスポンジの歯ブラシフィンガー歯ブラシ三男は360°型の歯ブラシを使用しています。

歯みがき粉はジェル状のリーフの香り長男の方は、いわゆる普通の歯ブラシが苦手なんですが、三男は何でも大丈夫で大好きなんです! それぞれ個性が見られる瞬間で「おもしろいな〜」なんて、いつも思っています。

さて、選び方ですが、、歯ブラシは人間用のものは毛が硬いため適していません! 犬用の歯ブラシで、毛先がやわらかいものが最適◎歯周ポケットの汚れを掻き出すには、炎症を起こしている部分に触るので、やわらかい毛のブラシを使ってソフトな力で磨いてあげる必要があります! ※歯ブラシは消耗品なのである程度、使用したら新しい歯ブラシに取り替えましょう‼︎

ちなみに! 歯みがきペーストは犬の好きな味がするので、ご褒美感覚で使えて便利ですよ‼︎
また、口腔環境の維持に役立つ〈おもちゃ〉〈おやつ〉も気をつけて選ぶことが大切です‼︎骨,ひづめ,硬い皮,硬い素材でできている おもちゃは歯を折ってしまうことがあるので気をつけましょう!

デンタルロープなどを噛んだあとは、歯垢をついたままにしておくと繊維の間で菌が繁殖し不衛生になりやすいという欠点があります。毎日洗って、しっかり乾かすようにしましょう‼︎



【犬の歯磨き】病院での定期的なクリーニング


クリニックで歯垢除去してもらう場合は、麻酔を使って眠った状態でするものと無麻酔で起きた状態でするものがあります。
それぞれのメリットデメリットを紹介していきます

麻酔での歯垢除去について

さて‼︎ここまで《歯みがきの重要性について》色々とご紹介させていただきましたが、最後に《麻酔での歯垢除去について》《無麻酔の選択肢も⁉︎》この2つについて、お話させていただきます。

人間と同じく、毎日ブラッシングを続けても、残念ながら歯垢はたまってしまいます。犬の歯の列は、歯の並んでいる外側のラインはスムーズなのに対し、内側のラインは入りくんでいるため、歯の内側を完璧に磨くことは難しいのも事実です。

そこで重要になってくるのが“動物病院でのクリーニング”です‼︎正しいブラッシングに加えて、年に1〜2回の歯科検診とクリーニングを行うと良いでしょう。ひどくなる前に、定期的なクリーニングを行うことがおすすめです◎

○麻酔をした状態でする歯垢除去のメリット

・歯の上の部分だけでなく歯周ポケットの中まで、きちんと歯垢や歯石を除去できる‼︎

・歯の表面を研磨して滑らかな状態を作るので、歯垢が付着しにくく、飼い主さんが自宅でデンタルケアをしやすくなる‼︎

×麻酔をした状態でやる歯垢除去のデメリット

・全身麻酔をして、歯垢中の細菌を除去するため、体に負担がかかる!

○無麻酔状態でやる歯垢除去のメリット

・〈無麻酔〉という名の通り、麻酔をしないので、体の負担は少ない‼︎

×無麻酔状態でやる歯垢除去のデメリット

・歯の見える部分の汚れを取るだけで、歯周ポケットの中の歯垢,歯石を取りきることはできない。

・痛い思いをする場合がある。

犬の歯磨きまとめ

⑴ 歯周病を軽く考えてはいけない‼︎

⑵ デンタルケアを習慣にする。“歯周ポケットをしっかり磨くこと”

⑶ デンタルグッズは、できれば“歯ブラシが1番” ですが愛犬に合うものを一緒に探してあげましょう‼︎

⑷ 歯みがきは毎日行うのが理想‼︎ ※ただし頑張りすぎないこと! 楽しみながら行いましょう‼︎

⑸ 麻酔/無麻酔のメリット,デメリット それぞれの良さはあるけど、しっかり除去できるのは麻酔での除去。※よく考えて決めましょう‼︎
歯みがきって当たり前のことかもしれませんが、とっても重要なんです‼︎ 私も愛犬と楽しみながら〈歯みがきタイム〉を過ごさなくては!と改めて思いました。皆さんも愛犬と一緒に楽しい〈歯みがきタイム〉をお過ごし下さい



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