昨今、犬の肥満が問題視されるようになってきました。肥満が百害あって一利無しなのは犬も人間も同じです。

そして……太るのは比較的簡単なのに痩せるのが難しい点も、人間と同じです。

健康で長生きしてもらうためにも、太らせてしまった愛犬にはダイエットを決行しましょう!

ここでは原因別の犬のダイエット方法を紹介したいと思います。

犬のダイエットの三大原則


ダイエット方法を紹介する前に、犬のダイエットの三大原則を提示しておこうと思います。

原則1:太らせたのは飼い主さんです

犬の生活は飼い主によって管理されていると言っても過言ではありません。フードをあげるのも、散歩に連れ出すのも飼い主さん、あなたです。

もちろん、犬の方が知らないうちにつまみ食いしたりしていることもありますが……犬の肥満の大部分に飼い主が関与しています。責任を持って、愛犬を適正体型までダイエットしましょう。

愛犬のダイエットを機に、飼い主さんの生活習慣を見直すのも良いかもしれません。

原則2:犬に「痩せなきゃ!」という危機感はありません

犬は人間と違って、自分から「痩せないきゃ!」と思うことはありません。ダイエットは飼い主さんの努力が主となります。

飼い主さんは愛犬の繰り出す数々の可愛いおねだり攻撃に屈しないよう、頑張ってください!

原則3:減量計画はパーセンテージで考えて立てましょう

犬の身体は基本人間よりも小さいです。同じ500gの減量でも、50kgの人間がするのと5kgの犬がするのでは全く意味が違います。

1週間で1〜1.5%落とすのが無理のないダイエットの計画となります。人間と同じ感覚で犬のダイエットの計画を立てないようにしましょう。

これらの三大原則を守って、愛犬の身体に負担のないようにダイエットしましょう!

犬が太る原因


犬が太る主な原因は3つです。

①去勢・避妊手術

去勢・避妊手術を行うとホルモンバランスが変わり、発情期等もなくなるので活動量が減ります。

去勢・避妊手術によって防げる病気はたくさんありますので、子供を産んでもらう予定がないならする方が良いと思います。が、太りやすくなることを忘れていると、いつのまにか太ってしまうことがあります。

②食事が適切でない

やはり食べ物が適切でないと、犬もカロリー過多で太ります。

ちゃんとドッグフードの袋に書かれている給与量を守って与えていますか?又は、おやつを食べさせすぎていませんか?人間の食べ物を分け与えていませんか?

これらを守っていて、運動もそれなりにするのに太っているようなら……もしかしたら犬がつまみ食いをしているかもしれません。多頭飼いなら、他の犬のフードまで横取りして食べているのかもしれません。

怪しい動きをしていないか、日々の様子を観察しましょう。

③運動が足りない

運動不足も肥満の原因です。毎日十分に散歩していますか?散歩嫌いな犬の場合は、家の中でしっかり遊んでいますか?

運動しないとカロリーが消費されませんし、筋肉も落ちてしまうので余計に代謝が悪くなり、痩せにくくなります。負の連鎖です。

犬が太る原因は1つに限りません。①と③が組み合わさっていたり、フルコンボかもしれません。その場合は当てはまる原因に対応するダイエット方法を全て取り入れる必要があります。

とはいえ①と②は重複している部分も多いので、それほど気負わなくて大丈夫ですよ!

原因別犬のダイエット方法

①去勢・避妊手術で太ってしまった場合

この場合はフードの給与量を少し減らす、又は去勢・避妊後用フード、ダイエット用フードに切り替えましょう。

ドッグフードの袋の給与量に従っても構いませんが、以下の計算を行って1日に必要なカロリーを求めてみると良いかもしれません。

尚、ダイエットの際の計算で使う体重は現在の体重ではなく「目標体重」です。間違えないようにしてください。

1日の必須カロリーの求め方
生命維持のために必要なカロリーを求めます。言ってしまえば基礎代謝です。

1日の必須カロリー={体重の0.75乗}×70

「ん?0.75乗って何?どうすればいいの?」と思ったと思います。大丈夫です、この計算は電卓を使えば簡単に計算できます。

手順
❶体重を三乗します
例:5kgの場合→5×5×5=125❷√(ルート)を2回押します。
例:125→√を2回押す→3.34…❸出てきた数字に70をかけます
例:3.34…×70=234.05… 約234kcal

そして、この必須カロリーに個体差ごとの係数をかけます。

避妊去勢していない犬は 1.7を、避妊去勢した犬は 1.5をかけます。

例:5kgの場合
避妊去勢前→234×1.7=397.8 約398kcal
避妊去勢後→234×1.5=351.0 約351kcal

これが1日に必要なカロリーです。

以下のサイトでは数字を打ち込むだけで計算してくれます。こちらのサイトではまた計算方法が違うので、出てくる数値は若干変わります。
https://www.ugpet.com/guide/dog/food/ingredient/calorie/calc

ドッグフードの袋には100gあたりのカロリーが書かれていますから、
1日に必要なカロリー÷ドッグフードのカロリーの計算を行い、必要な給与量を出してください。

計算方法は何通りもあるので神経質になりすぎずに「大体これぐらいなんだな」という目安として考えましょう。

②食事が適切でなくて太ってしまった場合

まずは食事の与え方が適切かを見直しましょう。

給与量は適切ですか?欲しがるからと、おやつをあげすぎていませんか?人間の食べ物を食べさせていませんか?

これらを守っていても太る時は、犬がつまみ食いをしている可能性があります。また、多頭飼いならば他の犬のフードを横取りしている可能性があります。

この場合は、フードやおやつを犬の手の届かない高いところや犬が入れない別室に置きましょう。また、多頭飼いならば他の犬とは隔離してフードを与える必要があります。

実際に私の愛犬は家に迎える前、兄弟のフードを横取りして太ったので、別室に隔離されてフードを食べていたそうです(笑)

食事の面からダイエットするのなら、やはりダイエット用のフードを利用するのが一番良いと思います。「目標体重」の給与量で与えましょう。

おやつは与えないのが1番良いのですが、与えるのなら低カロリーのものをあげてください。ダイエット用のおやつも市販されています。

③運動不足で太ってしまった場合

運動不足で太ってしまった場合のダイエット方法は、やはり運動させることです。散歩の時間を伸ばす、遊ぶ時間を増やす必要があります。

しかし、これが1番難しいのです。フードは飼い主の努力で管理できますが、運動は愛犬の気分も乗ってくれないと実行できないからです。

散歩に行く犬ならば、コースをいつもと変えるなどの工夫をして、散歩がより楽しくなるようにしましょう。途中で公園に立ち寄ってボールで遊んだり、遊ばなくてもただ公園をウロウロしたりするだけでも、犬は楽しくなって動き回り運動量が増えます。

散歩嫌いな犬の場合は少し厄介です。我が家の愛犬も散歩に連れ出したところで一歩も歩かず、おやつで釣っても歩かず……という感じで手の打ち用がありませんでした。

この場合はしっかり飼い主さんが遊んであげましょう。家の中で散歩したり、ボールなどで遊んであげたり、おもちゃを引っ張りあったりしてしっかり遊びましょう。

また、太りすぎている犬の場合は地上での激しい運動は関節に負担がかかります。できればドッグプールのようなところで運動するのが良いでしょう。近くに設備がなければ、家のお風呂にお湯を張って水中ウォーキングさせるのが良いと思います。

一定期間ダイエットを行なったら健康的にダイエットできているかどうかをチェックしましょう。定期的に動物病院に行くのがオススメです。獣医さんに評価してもらうのが1番安心ですからね。

まとめ

  • 犬のダイエットは三大原則を守って安全に行う。
  • 太るのには原因があり、原因は一つとは限らない。
  • 原因別にダイエットを行い、結果は獣医さんに評価してもらう。

愛犬に健康で長生きしてもらうためにも、太らせてしまったらダイエットをしましょう。愛犬のダイエットは飼い主さんの根気が必要です。健康のために、心を鬼にして愛犬からの可愛いおねだり攻撃に屈しないようにしましょう。

適正体型になったら、リバウンドしないように維持していきましょうね!

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