人間は疲れている時にマッサージされると癒されますよね。モミモミと身体をマッサージされると痛気持ちよくて、凝っているところの血行も良くなって、体もポカポカしてきます。

犬は人間に比べれば、とても体の柔らかい動物です。しかし、全くコリと無縁なわけではありません。よく動く犬は筋肉の凝りや張りが見られることもありますし、小型犬ならば常に飼い主を見上げているので、首・肩の周りが凝っていることがあります。

また、マッサージで愛犬の健康チェックをすることができます。そして、身体を触られることに慣れている犬は、動物病院での診察や美容院でのトリミングの時、大人しくできるというメリットがあります。

メリットがたくさんある愛犬へのマッサージ。どうするのが正しいやり方なのかを知って、あなたも愛犬の専属マッサージ師になりましょう。

犬をマッサージをする時の心得


愛犬をマッサージする時に気をつけておきたい事をご紹介します。

心得1.リラックスする

愛犬をマッサージする時は、飼い主も愛犬もリラックスしていることが大切です。愛犬がのんびりとくつろいでいる時に行いましょう。また、のんびりしているからといって食後にマッサージはNGです。

心得2.犬と人間の身体は違う

犬は人間とは違い身体が柔らかいので、それほど長時間マッサージをする必要はありません。人間と同じように30分コースや、60分コースというのはやりすぎです。長くても15分程度で十分ですし、毎日やるのであれば1〜2分でも大丈夫です。

心得3.揉むより撫でる

犬のマッサージに力はあまり必要ありません。人間相手のように強く揉むと痛がります。揉むというよりは撫でるというのが犬のマッサージ方法です。 「気持ちいいね〜」などと愛犬に声をかけながら行いましょう。

心得4.温かい手で行う

忘れてはならないのは飼い主さんの手の温度。冷たい手で触られるのは犬も嫌です。ただでさえ犬は人間よりも1〜2度体温が高いので、飼い主の手が冷えていると人間以上にヒンヤリと冷たく感じます。

冬場や冷え性の飼い主さんは手を温めてからマッサージしましょう。冷たい手でマッサージされては愛犬もリラックスできません。

心得5.嫌がったらすぐにやめる

愛犬が嫌がったらすぐにマッサージをやめましょう。愛犬の体に力が入っていたり、飼い主さんの手から逃れようとしたり、何度もこちらを振り返ったり、あくびを連発するなどしたら、すぐに手を離し、愛犬を自由にさせましょう。

愛犬が気持ちが良いのが大前提です。飼い主の独りよがりにならないようにし、お客様である愛犬の意向を読み取りましょう。

犬のマッサージ方法

今回マッサージ方法を紹介する箇所は顔(額)、首回り、肩甲骨周り、背中、お尻、足の付け根、肉球です。顔やお尻、足の付け根、肉球は敏感な部位なので、信頼している相手にしか触らせてくれません。

どこまでマッサージできるかは、飼い主さんとの信頼関係にかかっています。嫌がっているようならやめましょう。嫌がっているのに触ると、愛犬は触られること自体が嫌いになります。それでは元も子もありません。

難易度はから ☆☆☆で表します。マッサージの難しさというよりは、犬が触らせてくれやすい部位、あまり触らせてくれない部位で評価しています。
マッサージの前段階として愛犬の全身を触ったり撫でたりして、どこまで触らしてくれるのか確認しておきましょう。嫌がる部位は無理強いせず、徐々に慣らしましょう。
うまくできない場合や映像で確かめたい場合はドッグマッサージのDVDなどを観て勉強するのも一つの方法です。
では、マッサージ方法を紹介していきます!

①顔(額)難易度: ☆☆

今回は顔の中でも額のマッサージを紹介します。顔周りを触られるのが苦手な愛犬の場合は無理強いしないようにしましょう。

このマッサージは愛犬をうっとりとリラックスさせます。最初のマッサージ、又は最後のマッサージとして行うのがおすすめです。

まず、片方の手を愛犬の顎の下に添えます。こうすることで、マッサージ中に顔が動くのを防ぐことができます。

そして、額から鼻の間にを人差し指で優しくさすります。イメージとしては母犬が子犬を舐めるような感じです。愛犬が軽く目を閉じてうっとりすると思います。

「ふぅ〜」なんてリラックスして深呼吸された日には可愛さで昇天しそうになります。このような場合はそのまま寝てしまうことも多いので優しく見守りましょう。

②首回りのマッサージ 難易度:

首回りには太い血管が通っているため、刺激すると血行が良くなり、犬も気持ちよく感じる部位です。大抵の犬はすぐに触らせてくれるでしょう。

首回りのマッサージは、手を開き、少し力を入れて両手でわしゃわしゃと撫でます。掴んだり揉む必要はありません。大きく手を動かして撫でましょう。

③肩甲骨周りのマッサージ 難易度:

肩甲骨周りは緊張が続くと知らず知らずの間に力が入り、硬くなる部位です。比較的触らせてくれやすい部位なので、触ってみて凝っているな、と思ったらマッサージしてあげましょう。

まず、飼い主さんは手の五本指を折り曲げ、孫の手のようにします。そして、その手を肩甲骨に引っ掛けるようにし、肩甲骨に沿って軽く押しながら手を動かします。こうすることで筋肉がほぐれていきます。

愛犬が座っている時や寝そべっている時にするとやりやすいでしょう。横向きの抱っこでは少し難しいかもしれません。

④背中 難易度:

背中はどの犬も触らせてくれる箇所ですから、簡単にできます。ラバーブラシを用いても良いでしょう。そうすればブラッシングもできて一石二鳥です。

手でやるならば、5本の指を熊手のように折り曲げて、そのまま背中からお尻まで一直線に撫でます。犬の背中をブラッシングするイメージです。背中の筋肉がほぐれ、血行が促進されます。

この時の注意点は、愛犬の背中に爪を立てないこと。愛犬の皮膚が傷ついてしまうので、爪が長い人は切って行った方が良いでしょう。指の腹で優しく刺激を与えてください。

⑤お尻 難易度: ☆☆

普段から筋肉の使用頻度が高いお尻は、愛犬もマッサージされて気持ちよく感じる部位です。良く運動する犬ならば張っているかもしれません。

しかし、敏感な尻尾にも近い位置であり、尻尾を触られるのが苦手な犬は「尻尾を触られる!」と勘違いして逃げてしまうかもしれません。あまり無理強いはしないようにしましょう。

お尻のマッサージは手のひらで行います。手のひらで毛並みに沿って愛犬のお尻を撫でましょう。じんわりと飼い主さんの体温と手の圧が加わって気持ちが良いようです。

⑥足の付け根 難易度: ☆☆

お尻同様、筋肉の使用頻度が多いのでマッサージされると気持ちの良い部位です。人間も、太ももの付け根や内腿などを揉むと気持ちが良いですよね。犬も同じです。

まず、飼い主さんは手を軽く握り、親指を立てます。いわゆるグーサインの手にしてください。そして、親指で前足や後ろ足の付け根を軽く押して筋肉をほぐしましょう。

くれぐれも力加減には注意してください。力が強すぎると愛犬は痛がります。凝りをほぐすことを意識し、愛犬の様子を見て力を加えましょう。

内腿は同じようにグーサインの手で、親指で円を描くように撫でます。こちらも力加減には気をつけましょう。

⑦肉球 難易度:☆☆☆

足の先は犬が触られるのを苦手とする部位です。とはいえ、室内外の犬の場合は散歩から帰ってきたは足を拭いたりするでしょうから、触らせてくれる犬は触らせてくれます。嫌がったらすぐにやめましょう。

一番大きな肉球は親指で押し上げるように押します。小さい肉球は軽くつまんでプニプニと押しましょう。肉球クリームを塗ると滑りも良くなり、肉球の保護もできるのでおすすめです。

また、肉球と肉球の間を軽く揉んであげるのも良いでしょう。血行が良くなります。肉球のマッサージのついでに爪の伸び具合なんかも確認しましょう。

肉球をマッサージすると足先全体がポカポカとしてきます。また、免疫力が上がるツボが肉球にあるので、免疫力アップも期待できます。

⑧+α 難易度: ☆☆☆

他にも耳や目の周り、マズルなどもマッサージすると良いです。しかし、この三箇所は嫌がる犬も多いので様子を見て行いましょう。

目元は目の下を撫でてあげてください。涙やけを拭き取るような感じです。指や爪が眼球に当たらないように気をつけましょう。

耳は付け根をモミモミしましょう。ただし、飼い主さんの息が耳の穴にかかってしまうと愛犬はブルブルと震えます。耳の穴に息がかからないように注意してください。

マズルは先の方から首の方に向かって撫でます。ダックスフンドのようにマズルの長い犬種は特に行うと良いでしょう。反対にマズルの短いチワワのような超小型犬やパグ、フレンチブルドッグなどは行うのが少し難しいマッサージです。

尚、目元が触れるようになると涙やけを拭くのが楽に、耳元が触れると耳掃除が楽に、マズルが触れるようになると歯磨きが楽になります。余裕があれば行ってください。

犬のマッサージ方法まとめ

  • マッサージはリラックスしている時、愛犬が嫌がらない程度に、温かい手で声をかけながら行う。
  • 愛犬が触らせてくれる部位を優しくマッサージする。無理強いはしない。
  • マッサージで触られることに慣れることで、日々の身体のお手入れや動物病院での診察、美容院でのトリミングが楽になる。

マッサージで日々触れ合うことで、愛犬の体調の変化にも気付きやすくなります。そして、愛犬との絆もより強くなります。

愛犬が嫌がらない程度に、毎日短時間で良いのでリラックスしながらマッサージしてあげてください。ここで、 飼い主さんもリラックスすることを忘れてはいけませんよ!

さぁ、これであなたも愛犬専属のマッサージ師です。是非今日から愛犬のマッサージ屋になりましょう!
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