近年、動物への医療も進歩し、犬も長生きする時代となりました。年をとると、人間と同じように犬も介護が必要となります。

愛犬の介護で1番気になること、といえば食事ですよね。食事は愛犬の身体を作るもの。年をとればなおさら、食事は健康管理のためには大切なものになっていきます。

でも、介護食って何をあげればいいのか、どう作ればいいのか、わかりませんよね。

獣医さんが指示を出してくれることもありますが、獣医さんもフードのスペシャリストというわけではないので、ご家庭で工夫してくださいと言われることも少なくありません(我が家はそうでした)。

ここでは、家庭ですぐにできる簡単な犬の介護食の作り方を紹介します!

【介護犬のフード】1.用意するもの


用意するものは以下の通りです。

・ドライタイプのドッグフード
いつも食べているもので構いません。

・お湯
水でも構いませんが、お湯の方がフードの風味が出ます。

・ミルサー
乾物を粉末にする機械です。家にミキサーがあれば、付属品として付いてきていることが多いと思います。ドッグフードを粉末にするために使うものなので、必須用品です。

それほどハイパワーのものは必要ありません。普通のもので大丈夫です。3000円くらいで買えます。

【介護犬のフード】2.作り方


介護食の作り方はとても簡単です。ドッグフードを「粉末にしてお湯をかけてふやかす」だけです。

①ドッグフードをミルサーで粉末にします

ご飯をあげるたびに粉末にする必要はないので、1日分まとめてミルサーにかけても大丈夫です。

愛犬が固形物を食べることができるようなら、少々粒が残っていても構いません。注入器(シリンジ)であげる時は均等に粉末になるまでミルサーにかけてください。粒があると注入器の出口で引っかかります。

ただし、ミルサーの容量には注意してください。入れすぎるとカッターが回りませんし、均等に粉末になりません。

②必要な分だけ愛犬の食器に入れます

いつも1回であげるのと同じ重量を入れてください。ただし、ふやかすので容量に余裕が必要です。食器が小さければ大きいものを用意してください。

③お湯をかけてふやかします

お湯を適量かけてふやかします。どれくらいの固さにするかは、愛犬の状況や介護食の上げ方によります。

固形物を食べれる場合
ウェットフードくらいの固さにします。小さめのお団子にして口に入れてあげると良いでしょう。スプーンを傾けてもほとんど流れないくらいの固さです。

フードにもよりますが、

フード:お湯=1:2くらいが目安です。固かったらお湯を加えてください。

スプーンを使ってあげる場合
舌で舐めとりやすいようにウェットフードと同じか、それより少し柔らかいくらいを目指しましょう。スプーンを傾けてたらトロッと流れるくらいの固さです。食品で言えばマヨネーズをイメージしてください。
水分を入れすシャバシャバになって舌で舐めとれなくなります。

フードにもよりますが、

フード:お湯=1:3くらいが目安です。適宜調整してください。

注入器(シリンジ)であげる場合
スプーンであげるよりももう少し柔らかい、食品で言えばケチャップを目指してください。あとは注入器のピストン部分と相談してください(固すぎるとピストンが壊れます)。

あまり水っぽいとかさが増えて愛犬にも負担がかかりますし、飼い主さんもあげるのが大変です。ただし、1日に必要な水分もフードと共に取るのなら水分量を増やし、食事の回数を増やしてあげてください。

フードにもよりますが、

フード:お湯=1:4〜5くらいです。

④冷まします

愛犬が火傷しないように冷まします。どれくらいの温度が良いかは愛犬と相談してください。

基本的に動物は自分の体温より高いものは食べないので、人肌か、それよりもぬるいくらいであげると良いでしょう。冷たくても問題はありませんが、お腹が弱い愛犬の場合は冷めてしまったら一度温めてあげましょう。

3.保存方法

ふやかしたものは保存がききません。できれば1回で食べきって、残したとしても半日以内に食べてください。夏場は残したら捨ててしまった方がベターです。

粉末の状態のものは密閉すれば数日は日持ちします。ただ、粉末の状態は粒の状態よりも酸化しやすいので早めに食べて下さい。

粉末にしたらタッパーやチャック付きのビニール袋などに入れて保存しましょう!

【介護犬のフード】4.この作り方のメリット


他のサイトを見ると「お湯でふやかしてからミキサーをかける」作り方の方がよく紹介されています。

しかし、「ミルサーにかけて粉末にしてからお湯をかけてふやかす」作り方にはメリットが4つあります。

メリット1:一度にたくさん作れる

ふやかしてからだと嵩が多いので1回に1食分しか作れません。しかし、ふやかす前にミルサーにかければ1日分まとめて作れてしまいます。

メリット2:洗い物が減る

1日に何度も作らなくていいので洗い物が減ります。介護は大変なので、続けていくために飼い主さんも少し楽ができたら良いですよね。

メリット3:ふやけるスピードがはやい

同じ重量の時は粒よりも粉末の方が表面積が大きいので、はやくフードがふやけます。愛犬をあまり待たせたくないですよね?時短テクニックです。

メリット4:滑らかなペーストになる

粉末にしてからお湯をかけてふやかした方が、滑らかなペーストになります。粒の状態だと水の浸透具合にムラができやすいのか、滑らかなペーストになりにくい印象があります。

注入器であげる方は特に、粉末にしてからふやかした方が良いと思います。

デメリットは、ミルサーを持っていない飼い主さんはミルサーを買わなくてはいけないことです。

「ミキサーならあるのに!」という方は多いと思いますが、ミキサーよりミルサーの方が容量が小さい分パワフルなので、ミルサーを使ってください。ミキサーでは容量が大きすぎてフードがうまく粉砕できません。

【介護犬のフード】5.介護食をドライタイプで作るわけ

介護食をわざわざドライタイプのフード作らなくても、ウェットタイプのフードや市販の介護食でも良いのでは、と思うかもしれません。

しかし、介護食をドライタイプで作るのにはメリットが3つあるんです。

メリット1:食べ慣れている

介護になったからと別のフードに変えるのは愛犬への負担が大きいです。ドライタイプをふやかしたものなら成分自体は変わらないので、愛犬への負担は少ないです。

メリット2:添加物が少ない

ドライタイプの方がウェットタイプのものよりも保存料などの添加物が少ないです。添加物等を気にするのならば、ドライタイプで作った方が良いでしょう。

メリット3:経済的負担が減る

おわかりのことだと思いますが、ウェットフードや市販の介護食だと、入っている量が少ないのでどうしても経済的負担が大きくなります。

介護は愛犬が亡くなるまで続くもの。飼い主さんの負担も軽減した方が楽に介護が続けられます。

まとめ

  • ドライタイプのフードで介護食を作るのに必須なのはミルサー
  • 介護食の作り方は「粉末にしてお湯をかけてふやかす」
  • フードはふやかしたものは半日以内、粉末のままなら数日で食べきる
  • 「粉末→ふやかす」の手順はメリットが多い
  • ドライタイプのフードを利用した介護食は愛犬にも飼い主にもメリットがある

 

介護は始まったら愛犬がなくなるまでずっと続きます。少しでも簡単に、負担なく、楽しく続けれるように工夫しましょう!

おすすめの記事