手足の短さと胴の長さが特徴的なダックスフント。もはや犬を飼ったことがない人でも知っている有名な犬種ではないでしょうか。今回はダックスフントの人気の理由や特徴、飼い方、なりやすい病気などを紹介します。

ダックスフントの名前の由来

ダックスフントは小動物を狩るための犬として品種改良されてきました。名前の由来もドイツ語からきており、アナグマを意味する「ダックス(Dachs)」と犬を意味する「フント(hund)」、これらを掛け合わせて「ダックスフント(Dachshund)」という名前がつけられました。

ダックスフントとダックスフンド、どっちが正しいの?

ダックスフントが好きな皆さんは、世の中のネットや本でダックス「フント」と「フンド」が混在していることに戸惑うと思います。どうして2種類の呼び方があるのでしょうか。

ダックスフントを表記すると「Dachshund」になりますが、犬を意味する「hund」はドイツ語では「フント」、英語では「フンド」と発音します。ひとつの単語に対して国によって呼び方が異なるというのは世の中で普通にありえる話で、例えば外国人の名前で「ジョージ(George)」という人がいますが「George」と書いて、英語では「ジョージ」、イタリア語では「ジョルジョ」、ドイツ語では「ゲオルグ」と読まれるそうです。

話を犬に戻しますが、つまりは「フント」と「フンド」どちらも正解なのです。統一されていないと気持ちが悪いと気になる方もいるかもしれませんが、個人が好きなように呼べば大丈夫です。ちなみに私は原産国ドイツの呼び方を推奨しているのでダックス「フント」にしています。

ダックスフントの特徴

ダックスフントが胴長短足な理由

ダックスフントの特徴といえば、まず挙げられるのはやはり短い手足と長い胴ではないでしょうか。ダックスフントは、アナグマやキツネ、うさぎを狩猟する際に活躍できる犬を目指して品種改良をされてきました。

それらの獲物は追いかけると巣穴に逃げ込んでしまうため、巣穴の奥まで入っていって獲物を追い詰めたり、巣穴から引っ張りだす必要がありました。小さくて長い巣穴の中に入るには犬の手足を短くしないとならず、今のダックスフントの体型に変化をしていきました。

ダックスフントの足の特徴は短いだけではありません。時には獲物が逃げないよう噛みついて抑えたりすることもしていたため、他の小型犬に比べるとダックスフントの足は太めでしっかりとした足をしています。

ダックスフントの声

さらにダックスフントと他の小型犬の大きな違いとして「吠え声」があります。狩猟は主に森の中など自然がたくさんあり、木などがざわざわとしている場所で行われていました。

そういった環境でも犬と獲物の居場所がどこかわかるよう、低めの声へと品種改良をされていきました。そのためダックスフントには小型犬には珍しく声が低いという特徴があります。イメージでは、ポメラニアンやチワワといった小型犬が「キャンキャン」と鳴くとするとダックスフントはしっかりと「ワンワン」と吠えます。

ダックスフントの飼い方

できるだけ室内の段差をなくす

ダックスフントは手足が短く胴が長いといった特徴的な体型をしています。そのためさまざまな犬種のなかでも特に段差の負担を受けやすい犬となっています。負担を受け続けると椎間板ヘルニア等の病気を発症し、歩くことすら難しくなってしまうこともあります。家の中の段差をできるだけなくし、階段は昇り降りさせないよう階段は抱っこして移動しましょう。ベッドに飛び乗ったり、飛び降りたりといった動作も体に負担がかかるため注意が必要です。

ダックスフントはうさぎと一緒に飼える?

ダックスフントはうさぎも狩っていたといわれていますが、犬の性格とうさぎの相性次第で、上手く暮らせている例もあります。

筆者の家でもダックスフントとうさぎを飼育していた時期がありますが、そのときはダックスフントが興奮してしまうことがあり目が離せませんでした。はじめて家の中でうさぎとご対面したときはダックスフントの性格が突然変わったように、ものすごく興奮して追い掛け回そうとする様子でした!襲い掛かるというよりは、まるで子犬同士がじゃれあうように、うさぎの周りを飛んだりはねたりしたり、遊ぼうよー!と誘っているようにワン!と鳴いたりしていました。

うさぎはケージにいれていたので安全でしたが、近くで犬がうろついている状況はうさぎにとってストレスかと思い、すぐに引き離して別部屋で飼うことにしました。

筆者の家のダックスフントですが、これまで犬ではない「いきもの」と出会う機会はたくさんありました。街で猫が歩いていたり、道に巣立ったばかりで飛び方が下手な小鳥がなかなか飛べずにいるのを発見して私に知らせたり、草むらにトカゲがいるのに追いかけるなどありましたが、うさぎを見たときの興奮の仕方は別格でした。ダックスフントの先祖の血が騒ぐのかなと思います。うさぎと一緒に飼うときはくれぐれもご注意ください。

ダックスフントのサイズ

①カニンヘンダックスフント

カニンヘンダックスフントはダックスの中でも最も小さいサイズで、生後15か月以降に測定をして胸囲30cm以下、体重が3.2~3.5kgが目安とされています。

②ミニチュアダックスフント

ミニチュアダックスフントは日本国内では最も人気なサイズで、生後15か月以降に測定をして胸囲35cm前後、重4.5~4.8kgが目安とされています。

③スタンダードダックスフント

スタンダードダックスフントはダックスフントの原型とされており最も大きいサイズです。胸囲35cm以上、体重は9~12kgが目安とされています。

ダックスフントの毛質

①スムースヘアー

お手入れがしやすい短い長さの毛です。体のラインがよく見えるためダックスフントの筋肉質な体のラインが見えて凛々しい印象を受けます。

②ロングヘア―

日本国内では最も人気のある長さです。つやつやでふさふさの毛は見た目からも柔らかい印象を受けますが、実際に触っても気持ちが良いです。

③ワイヤーヘアー

硬めでごわごわとした毛が特徴です。海外で人気が高く、3種類の中では最も気が強いとされています。

ダックスフントの毛色


ダックスフントの毛色は、「ブラック&タン」「レッド」「クリーム」といったポピュラーなもの以外にも、「チョコ&タン」など、かなり色のバリエーションが多いです。紹介すると書ききれないのですが、一部を見ていきましょう。

ブラック&タン

前身は黒で、目の上の眉の部分や足など一部が茶色になっています。人気カラーとなっており、かなり多く見かけるのではないでしょうか。

チョコ&タン

ブラック&タンの黒い毛の部分が茶色いとチョコ&タンとなります。

レッド

全身が赤っぽい茶色をしています。犬によっては、やや濃い色だったり薄い色だったりと個体差があります。また成長で色が変わることもあります。とても人気なカラーです。

クリーム

全身がミルクティーのような白っぽい茶色をしています。

チョコレートクリームダップル

黒や白がまだらに入った、珍しく個性的なカラーです。

クリームやチョコレートクリームダップルは体が弱い?

とてもきれいな色をしている「クリーム」や個性あふれる「チョコレートクリームダップル」といったカラーは「劣性」な遺伝子をもっていることで産まれてくるカラーです。そのため他のカラーよりも体が弱い傾向にあるとされています。

劣性な遺伝子をもつカラーについてもう少しお話すると、例えばクリームとクリームの交配などはタブーとされています。産まれた時から先天的に体に障害を抱えている確率が高いことや、成長していくうちに目や耳が機能しなくなるなど後天的にも現れることがあるからです。

だからといってクリームやチョコレートクリームダップルなどのカラーを完全に避けたほうが良いかというと、そんなことはありません。親犬や、親犬の親犬(つまりおじいさんとおばあさん)までさかのぼっていき、血筋としてタブーな交配をしていなければ問題ありません。購入時には注意しましょう。

ダックスフントのしつけ


狩猟のパートナーであったダックスフントは、飼い主の言いたいことや、やりたいことを理解する能力が非常に高いです。その頭の良さから、しつけの覚えが良く番犬に向いています。

ちなみに筆者の家でもダックスフントを飼っていますが、賢さゆえに人間くさい部分もあるのでとても面白い犬種です。

喜んでいる人のところにいって甘えますし、落ち込んでいる人を見ると抱っこをおねだりして膝の上にのせてもらい、手などを舐めてじっと見つめています。他にも機嫌が悪そうな人にはその時だけ避けて近寄らないようにしています。

どの犬種でも人の喜怒哀楽を理解して行動をすることはありますが、ダックスフントは特に人の感情や心を読んで行動するのが上手です。まさに「相棒」といった立ち振る舞いをしてくれるので、とても充実した毎日を過ごすことができます。

ダックスフントがなりやすい病気やケガ

ダックスフントは手足が短く胴が長いという体型から、背中や腰に負担がかかりやすい犬種です。そのため「椎間板ヘルニア」になりやすいので注意しましょう。

椎間板とは骨と骨の間にある液状の組織のことで、体を動かしたときに関節がうまく動くための役割をしています。ここに異常が起こることで、足に痛みが出たり、最悪の場合は下半身に麻痺が出たりして歩けなくなったりします。年齢に関係なく発症することがあります。

予防ですが、普段から段差のある場所で昇り降りをさせないようにしましょう。また肥満になると関節に負担がかかるため太りすぎには注意しましょう。抱っこの際には腰に手をあててあげて持ってあげると良いでしょう。

まとめ

飼い主に忠実なダックスフントは、飼い主の言動を理解してくれる最高のパートナーになります。とてもおりこうで飼いやすいため、犬を飼ったことがない初心者でもおすすめです!体のサイズや毛色も豊富なので、ぜひお気に入りの1匹を探してみてください。

おすすめの記事