飼い主さんが、どこに移動しても愛犬がトコトコと後ろにくっついて歩く。そんな姿が「かわいいな〜」と思う瞬間でもありますよね。しかし、その行動が飼い主さん&愛犬を悩ませてしまうかもしれません‼︎

飼い主さんが外出などをしていなくなってしまうと不安により、愛犬の身体に変化があらわれる場合があります。その症状を『分離不安』といいます。

今回は『犬の分離不安症』について詳しくご紹介させていただきます‼︎

分離不安とは何か⁉︎

飼い主さんの不在により「寂しいな〜!」という気持ちより「どこ、どこ、どこに行っちゃったの〜⁉︎」と不安が大きくなってしまい、その不安により行動の変化+身体の変化があらわれてしまうことを『分離不安症』といいます。

不安から起こる様々な症状

行動のほか、身体にまで影響してしまい、様々な症状が現れます‼︎

① 問題行動

・走って逃げてしまう。
・隠れてしまう。
・いつまでも吠え続ける。
・周囲のものを破壊する。( 家具、壁など )
・噛んでくる。

② 身体の変化

・瞳孔散大(どうこうさんだい)
・心拍数、呼吸数の増加
・パンティング (大きく口を開けて舌を出し、ハアハアと浅く早く呼吸すること。)
・食欲の変化 (たくさん食べる&食べなくなってしまう。)
・よだれを垂らす
・嘔吐
・下痢
・不適切な排泄 (トイレではない場所で、おしっこ+うんちをしてしまう。)
・自傷行為 (自分のしっぽ、足などを激しく噛む。)

分離不安症の原因は?

十分に社会化が行われていないことや過去の怖かった体験が関わっていることが多いと考えられています。

例えば〈痛みがあるために攻撃的になる〉〈尿路系の病気のために排泄に問題が起きてしまう〉〈神経学的の病気のために自傷行為をとる〉という場合は、病気の初期サインである可能性もあるので、獣医師さんによる診察を受けましょう!

①先天的な要因、後天的な要因

・遺伝的なもの
・犬種による特徴、性別
・生活している環境
・健康の状態

《生まれもって持っているもの》《生まれつきではなく後から身についたもの》2つの原因があります。

②生まれたときの環境の重要性

離乳時期より(母乳やミルク以外のものを口に入れられるように時期)、早めに母親から離すことを〈早期離乳〉と言います。

早期離乳は、成長後の《不安傾向の高さ》や《ストレスに耐性の低さ》に繋がってしまうとも言われています‼︎

子犬の時期の方が可愛いという理由で、ペットショップでショーケースに1頭で入れられ販売されている子犬の場合、まだまだ甘えたい年頃なのに早い時期にお母さんと離ればなれになってしまいますよね!

+同時に兄弟とも離ればなれになることが多いため、犬同士のコミュニケーション方法や噛む行動の抑制などを学習せずに育つことになってしまいます!

そのような犬は、怖がり&順応性が低いため、他の犬とうまくコミュニケーションが取れないために、問題行動を起こす可能性が高くなると言われています。

分離不安症の予防方法は?⁉︎

日常生活を少し工夫することで予防に繋がります‼︎

① 環境の調節 飼育環境の見直し

安心できるスペースを確保することが重要です‼︎〈屋根のある囲われた場所に隠れたがる犬が多い〉+〈災害の時などにも備えて〉クレートタイプが使いやすくて、おすすめです! 私の愛犬もクレートをよく使っています。

クレートへ無理に入れて閉じ込めてると嫌な場所になってしまうので、いつも使っている&気に入っている毛布を入れ、ドアは開けっぱなしにし、自ら入って休む場所になることを目指します‼︎

※クレートのトレーニングを行うときの注意点‼︎
・「ハウス」の号令でクレートに入ったらご褒美におやつをあげる。
・ドアを閉める練習を行う場合には、ハウス内で落ち着いていたらドアを開けるようにする。

また分離不安への対応として、お留守番前の運動やおしっこ・うんち、飼い主さんの在宅時には別室で過ごす時間を作ることがおすすめです!

② 行動の修正

不安に繋がる問題行動には重要な練習です。分離不安の場合には《ドアの開け閉め》や《すごく短い時間のお留守番》から開始します。その際は、犬の様子が把握できるようビデオ録画などをすることがおすすめです◎

③ 十分な社会化

犬の社会化期は3〜12週齢とされています。この時期に将来、遭遇するであろう〈さまざまな刺激〉を経験することにより、成長後も新しい刺激を受け入れやすい状態になります!

子犬のときは感染症のリスクを避けるために〈抱っこして散歩に連れて行く〉〈友人やワクチン接種済みの健康な犬を家に招く〉〈パピークラスなどに参加する〉と良いでしょう‼︎

ただし、経験する程度が強すぎると《恐怖体験》となることがあるため、子犬の反応に合わせて良い印象の条件づけをしたり、子犬が自ら興味を持って刺激に近づくような状況を設定するのが重要です◎

④ 信頼関係の構築

犬は人間社会でうまく過ごすために、多くのことを学ばなければなりません。犬自身では、うまく対応できない刺激に遭遇することも少なくないでしょう。

そのような困難を乗り越え、幸せに過ごすためには頼るべき相手の存在が重要であり、飼い主さんがその役割を担うことになります‼︎

・犬が必要とする刺激や安心感を与える。
・犬のボディーランゲージを理解する。
・犬に分かりやすい方法で何が正しいかを示す。
・犬と楽しい時間を共有する。

これらを通して、愛犬=飼い主さん。日々の信頼関係を作り上げることで、問題行動の予防となります。また万が一、問題行動が起きたとしても早い時期に適切な対応がとれるでしょう‼︎

分離不安症になってしまったら⁉︎

私の愛犬の三男も、次男が虹の橋へ旅立ってしまった直後から、急に吠えるようになったり、不安そうに怯えてしまったり、様々な行動が現れるようになってしまいました。次男と毎日、楽しく遊んでいて本当に仲良しだったので、悲しくてたまらなかったんだと思います‼︎

今も吠えてしまうことが多いのが現状ではありますが、根気強く向き合っていこうと思っています‼︎

① 補助的に使用する道具

サンダーシャツ(※)&ストームディフェンダー(※)など、補助的に使用する道具を使ってみるのもおすすめです‼︎

(※) サンダーシャツとは?
新しいタイプの不安防止のアイテム。犬の行動学を理解し作られたボディーラップ・ウェア。愛犬の体を適度な圧力で包み込むことで精神的な不安を軽減するアイテム。

(※) ストームディフェンダーケープとは?
雷が発生した時の静電気による不快感を緩和する犬用のケープ。

② 薬物療法・補助用品

抗不安効果のあるお薬や不安軽減作用のあるとされるサプリメントを複数組み合わせて使用することもあります。

③ きっかけとなる状況の回避

長時間のお留守番は避けましょう‼︎(予防の練習が進むまでは避けた方が◎。)

雷恐怖症の犬の場合は《お留守番=雷=恐怖》となり、分離不安に発展することもあるため、雷が予想される時間帯はお留守番させない方が良いでしょう。

④ リラックスする空間を作ってあげる

音楽、ラジオなどを流してあげて、愛犬が落ち着いて過ごせる環境を作ってあげることもおすすめです◎私も実際に試していますが、結構効果があります‼︎

音楽とラジオと一緒だから良いかな⁉︎と思って《テレビ》を流しっぱなしにしないこと‼︎テレビから聞こえる音が、逆に刺激になって《愛犬のストレス》になってしまうかもしれないので気をつけましょう!

まとめ

⑴ 不安が大きくなってしまう。
⑵ 行動+身体にも影響してしまう。
⑶ 遺伝や生活環境が影響しているかも⁉︎※ 病気の初期サインの場合もあるので注意しよう。
⑷ 安心できるスペースを確保しよう。
⑸ 道具やサプリメントを使用してもいいかも⁉︎

分離不安症で悩んでいる愛犬&飼い主さんもいらっしゃるかと思います。どうか無理だけはなさらずに‼︎自分たちのペースを大切にして下さい◎少しずつでも症状が落ち着いて、毎日を過ごせることを心から願っています☆

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