愛犬をお家でシャンプーする時、みなさんはどのようにシャンプーを選んでますか?わんちゃん専用のシャンプーと言ってもたくさん種類があるので迷ってしまいますよね。天然由来成分で造られている低刺激なものやヒアルロン酸やコラーゲンが配合され保湿に優れたもの、頑固な汚れを落とすために洗浄力に長けたもの、もちろん香りも様々・・・メーカーも多様なので種類は無限です。ではどこを決め手にシャンプー選びをしたら良いのでしょう。香りやパッケージの前に成分や用途もチェックしてみましょう。

犬のシャンプーの種類にはどんなものがあるの?

わんちゃんの皮膚の厚みは人間の1/3から1/5ほどしかないと言われています。皮膚が薄い分刺激に弱くデリケートなので普段私たちが使っている人間用のシャンプーでは刺激が強すぎます。また、わんちゃんは嗅覚が敏感なので人間用に香り付けされたものを嫌がる子もいるでしょう。できるだけわんちゃんの肌や被毛を配慮して配合されたものを使うようにしましょう。わんちゃんのシャンプーはライフステージや被毛の種類によって専用のものも出ているので、愛犬に合うのはどんなシャンプーなのか選んでいきましょう。

子犬用

デリケートな子犬の皮膚や被毛に合わせて低刺激につくられているシャンプーです。子犬だけでなく皮膚の弱い成犬やシニア犬にもおすすめです。ただし低刺激に配慮した分やや洗浄力は劣るかもしれません。

短毛犬用

ショートシャンプーやスムースシャンプーとも呼ばれます。短毛のわんちゃん向けにツヤとハリを与えながらもさらっとした仕上がりになるように配慮されています。ムダ毛が抜けやすいように潤い過ぎずさっぱりし過ぎずにつくられているものが多いです。一番標準のシャンプーになります。

長毛犬用

ロングシャンプーやロングコートシャンプーとも呼ばれます。絡みやすい長毛のわんちゃん向けに潤いのあるしっとりとした仕上がりです。被毛に集中的な栄養を与え、もつれにくくするのでややオイル成分が多めです。皮脂の多い子にはややベタベタする印象かもしれません。

白毛犬用

白い被毛のわんちゃんがより白く映えるよう配合されたシャンプーです。高い洗浄力に加え本来の被毛の色調をよみがえらせるためプロ用は紫色をしているものがあります。説明通りに希釈しないと紫色に染まってしまう事もあるので、注意書きはよく読んで下さい。また黒や茶などの濃い色の被毛を持つわんちゃんは色落ちすることもありますので白毛用は使わないようにしましょう。

カラーコントロールシャンプー

ブラック専用やアプリコット専用など被毛のカラーが色落ちしがちなわんちゃんををサポートするためのシャンプーです。
実際に色落ちしてしまったわんちゃん用には人間の白髪染めシャンプーのようなカラー別に分かれていて洗う度に少しずつ色が着くものもあります。

クレンジングシャンプー

ひどい汚れを落とすシャンプーです。洗浄力が強く皮脂をしっかり落とすのでそのままでは被毛がキシキシしてしまったり、皮膚がカサカサになってしまいますから、クレンジングシャンプーをした後は普通のシャンプー、コンディショナーを行うのがおすすめです。

のみ取りシャンプー

強い薬剤ではありませんが殺虫成分が配合されたシャンプーです。一時的にノミが仮死状態にはなりますが、完全に駆除するわけではないので、仮死状態のノミを1匹1匹捕まえて中性洗剤を入れた容器などに落としていきます。少なくとも殺虫成分が配合されているので皮膚の弱いわんちゃんにはあまりおすすめしません。



犬のシャンプーの洗浄成分のベースとなる界面活性剤にはどんなものがあるの?

界面活性剤とは本来溶け合わない水と油の間を取り持って溶けた状態を作ってくれるものです。油分を含んだ汚れを取るのには欠かせない物ですが、どんな種類の界面活性剤で作られているかによって、洗浄力や皮膚への刺激が違いますので、皮膚や被毛が弱い子は注意して下さいね。

陰イオン系界面活性剤

アミノ酸系

低刺激で皮膚や被毛にも優しく、保湿力にも優れています。やや洗浄力に欠けますが頑固な汚れでなければ充分洗い上げる事ができます。

高級アルコール系

植物油や石油から合成された高級アルコールを使用した界面活性剤です。高級アルコールの「高級」は炭素の数が高いことからくるので品質や価格が高級というわけではありません。非常に強い洗浄力で皮脂までしっかり洗い上げます。

石けん系

洗浄力が高く、皮脂までしっかり落とします。アルカリ性の性質で皮膚やキューティクルに刺激を与えるので酸性のコンディショナーで中和させるようにしましょう。

陽イオン界面活性剤

柔軟作用や背電気防止作用、殺菌作用などを持ち、ゴワつきをなくし被毛に柔軟性をもたらします。

両イオン界面活性剤

洗浄力は弱いのですがアミノ酸系よりもさらに低刺激なので、薬用シャンプーや子犬用シャンプーに用いられます。

非イオン性界面活性剤

多くはグルコースから作られた成分で洗浄力は極めて低いのですが、低刺激で安全性が高いので、ほかの界面活性剤などと併用して使われることが多いものです。

犬のシャンプーやコンディショナーに配合されている気になる成分の働きは?

各メーカーの製品には様々な特徴や成分が謳い文句として掲げられていますよね。どの成分が被毛にどんな効果を促すのでしょうか。うちの子に与えたい成分はどんなものでしょうか。配合具合にもよりますが、参考にしてみてください。

シアバター

シアバターの主成分である「オレイン酸」と「ステアリン酸」は酸化しにくいので乾燥を防ぎ、長時間の保湿が持続します。元々は種の脂肪分ですので、脂毛質の子には向かないかもしれません。

アルガンオイル

アルガンの木の種から採れるアルガンオイルはビタミンEが豊富に含まれており、潤いやコシ、ツヤを与え、ダメージを修復してくれます。

緑茶エキス

カテキンの働きによって細菌の活動を抑え、消臭作用も活性炭の3倍以上と言われています。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は1グラムで水6リットルもの優れた保水力があるといわれている潤い成分です。乾燥や摩擦などのダメージから被毛を守ります。

コラーゲン

被毛に必要な栄養素は皮膚から得ています。コラーゲンはそんな皮膚に栄養を与えてくれるので、弾力性があり、ハリのある地肌をつくります。地肌が元気だと被毛もキューティクルが整いハリやコシがうまれます。

ホホバオイル

ホホバオイルとはホホバという植物から抽出されるオイルです。肌に馴染みやすく保湿力が高いうえ、天然成分であることから低刺激で敏感肌やアレルギーの子にも安心して使えます。毛穴の詰まりをを浮かせて除去しやすい状態にしてくれるので、被毛を健康にしてくれます。

シルクプロテイン

シルクプロテインとは絹のたんぱく質を指し、アミノ酸をたっぷり含んでいるので肌や被毛に素早く馴染みしっとりしたツヤのある仕上がりになります。

天然ハーブ

天然植物であるハーブを使ったシャンプーは化学剤が含まれていないので敏感肌や刺激に弱い子、皮膚炎のある子にも安心です。商品によっては複数のハーブを混合して更なる効果を促すものもあります。



皮膚にトラブルのある犬のシャンプー選びは?

皮膚炎やアレルギーなどにより皮膚を掻きむしり血がにじんでしまったり、アトピーや乾燥で常に皮膚がカサカサして痒がっていたり。。。そんなわんちゃんには皮膚トラブル専用の薬用シャンプーがおすすめです。ただし薬用シャンプーは違う効果のものを使ってしまうと悪化する事があるので獣医さんの指示に従い、動物病院で処方して頂くようにしましょう。

皮脂が多く常にベタベタしている子

シーズーなどに多く見られますが普通のシャンプーでは全然ベタベタが落ちなかったり、洗ってすぐはいいけれど数時間もたたないうちにまたベタベタになってしまう。そんな頑固な皮脂をもつ子がいます。脂漏症や膿皮症と呼ばれるものでBPO-3やビルバゾイルなどが適しています。皮脂を洗い流しながらも皮膚の状態を調整してくれます。またそれほど酷くなければ、エチダンシャンプーの方がマイルドな仕上がりになります。

アレルギー体質で刺激に弱い子

人のボディーソープなどでもよく聞くセラミドや保湿成分として知られるオートミール、糖質などを配合し、敏感な皮膚を優しく洗い上げるエピスースやアデルミルなどが適しています。洗浄力はやや劣りますが、低刺激な分、頻繁にシャンプーすることが出来ます。

フケがあり、皮脂も多い子

過剰な皮脂を取り除きつつ、乾燥を抑えフケをすっきり洗い流すように配合されたシャンプーがおすすめです。ケラトラックスやオーツシャンプーなどが適しています。

乾燥肌でよく痒がる子

セボダームという保湿性の高いシャンプーに加え、ヒュミラックというコンディショナーが乾燥肌の子に処方される機会が多いです。また、乾燥の酷い子は洗い流さないトリートメントが処方される事もあります。

体を痒がり独特の匂いがある子

耳や手足、脇や内股などをよく舐めていたり、酷い時には毛がハゲていたりして患部から独特の匂いを放っていたらマラセチアという皮膚病の可能性が高いです。マラセチアは常に犬の皮膚に存在している菌ですが、何らかの原因で菌の数が増えたり、わんちゃんの免疫が落ちていると発症します。マラセチアの子はマラセブという専用のシャンプーを使い週に2回ほどシャンプーするようにします。シャンプーを泡立ててから10分ほどおいてから洗うように使用法が示されているので説明書きをよく読んで使用しましょう。

湿疹や真ん中の凹んだ円形の脱毛がある子

真ん中の凹んだ円形の脱毛は真菌というカビです。日本は高温多湿なので、細菌による皮膚トラブルを抱えるわんちゃんは多いものです。細菌やカビの繁殖を防ぎ、洗浄効果と抗菌作用の相乗効果があり日常的に使いやすいのがノルバサンシャンプーです。コンディショナー配合なので洗い上がりもしっとりしますのでわんちゃんも気持ちが良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか。

わんちゃんのシャンプーはより良いものが日々開発されています。その中から愛犬に合うものを選ぶにはまず自分の子がどんな毛質でどんなトラブルを抱えているのかを把握することです。

また、シャンプー&コンディショナーがあるものはセットで効果が補えるようにつくられていますので、出来るだけセットで使うようにしましょう。

汚れも酷いし皮膚も炎症している~!というような場合は、汚れを落とすシャンプーの後に薬用シャンプーで仕上げるなどして複合で使いましょう。

艶々の毛並みや健康な皮膚のためにシャンプー選びは大切です。特に薬用シャンプーが必要な子はこじらせて治りが遅くなる前ぜひ処方してもらって下さいね。



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