ドッグフードに賞味期限は記載されていますがこれはあくまで未開封の状態での賞味期限です。では開封後はどのくらいで食べきるべきなのでしょうか。ドッグフードは愛犬が毎日食べるものですので健康にも関わってきます。愛犬が健康でいるためにも安全なドッグフードの選び方や保存方法を紹介します。

開封後のドッグフードの賞味期限は?

開封後は酸化が進み成分が変化することで犬に影響があることもあります。またニオイの変化やフードの表面がべたつくといった変化も見られ愛犬がドッグフードをあまり食べなくなってしまうこともあります。ドライタイプやウェットタイプでも賞味期限は変わってくるのでそれぞれ紹介します。

ドライフードは1~2ヶ月以内

ドライフードの場合目安として開封後1~2ヶ月以内までに消費する必要があります。酸化は開封した時からすでに始まっているため長くても2ヶ月以上立ってしまうと酸化が進み犬があまり食べなくなったり愛犬の消化器官に負担がかかってしまうなどの影響が出てきます。10キロのパッケージなどの大量に入ったパッケージの方がお得に買えますが小型犬などであれば期間内に食べきるのは難しいため、1ヶ月ほどで食べきれる量を買うようにしましょう。

未開封の場合でも賞味期限が切れたものに関しては食べさせない方がいいです。消費期限と違い賞味期限であれば数日すぎていても食べられることが多いですがドライフードのドッグフードのパッケージには温度差に耐えられるよう空気孔空いているため酸化している場合があります。

ウェットフードは1~2日以内

ウェットフード未開封であれば1年以上持つものが多いですが一度開封してしまうと水分が多く腐敗しやすいためウェットフードの場合は長くても3日以内に食べる必要があります。未開封の場合、缶詰のものは酸化の心配が少ないため賞味期限のすぎたものでも半年ほどは品質に問題はありません。しかし缶の質が低いものがあることがあり賞味期限を過ぎても保管していると缶の成分が食品の方に溶け出してしまう可能性があるためできるだけ賞味期限は守るようにしましょう。

賞味期限切れのドッグフードの危険性

では賞味期限切れや開封後も長く放置したドッグフードはどういった危険性があるのでしょうか。中には犬にとって有害なものもあります。

酸化

先ほども説明した通り開封後は酸化が進みます。ドッグフードには香りづけに動物性油脂や植物性油脂が使われており時間がたつとその油分が酸化の原因になってしまいます。酸化の進んだドッグフードは消化器官の不良やアレルギーを引き起こすことがあり酸化した物質を摂り続けると体内に蓄積してしまい癌や動脈硬化などの症状も引き起こすことがあります。それだけでなく酸化したドッグフードは栄養価がほとんど失われているため食べてもただ消化するだけになってしまい体内の栄養が不足してしまいます。

カビ・虫の発生

賞味期限に関係なく開封後、高温多湿に長期間放置するとカビや虫、ダニが発生しやすくなります。また穀物を多く使われているドッグフードは虫が湧きやすいため保管方法には十分気をつける必要があります。

缶の成分が溶け出す

コストを抑えるためウェットフードの缶は人間のものと比べ安全性の低いものが多いです。その結果缶の成分が溶け出してしまう可能性があり缶のフードは長期間保管できるものが多いですがあまりに長期に渡って保存しておくのも危険な場合があります。

賞味期限が長いものはもっと危険?

ドッグフードは酸化すると色が濃くなる、表面が油っぽくなる、匂いが変わるなどといった変化が出始めます。ドッグフードには茶色のものが多いですがそれが焦げ茶や黒っぽく変化し、表面に油が浮いてくるので見た目もベタベタし匂いも開封時と比べ変化しています。しかし賞味期限が他のものと比べ長かったり、開封後もいつまでも酸化した様子が見られないときは酸化防止剤が多く使われていることがあります。酸化防止剤は名前の通り酸化により成分が変化するのを防いでくれるもので長期間保存するにあたって必要な添加物です。酸化防止剤には天然のものと人口によるものがあり人口のものは使い過ぎた場合健康に影響が出てしまう可能性があります。天然由来のものと人口のものをそれぞれ紹介します。

ビタミンE

天然の酸化防止剤でビタミンEは植物の種子に含まれる油脂の酸化を防ぐ効果があります。そのためドッグフードに配合することで酸化防止剤としての役割をします。ビタミンCは水に溶けやすく酸化剤としての役割を持ちます。

クエン酸

梅干しやレモンに含まれている酸味成分です。細菌の増殖を抑える性質を持つので食べ物が腐るのを防いでくれたり、殺菌効果を持ちます。

緑茶抽出物

上記のビタミンやクエン酸と一緒に使うことで酸化防止剤としての効果を持ちます。ポリフェノールの一種であるカテキンが含まれており、抗菌作用があるため菌の増殖を防いでくれます。

 

天然の酸化防止剤は体には優しいものの、人口のものと比べ効果が弱いため長期間の保存には向いていません。次に人口による酸化防止剤を紹介します。

 

BHA

ブチルドロキシアニソールと呼ばれるもので油に溶けるためバターなどの酸化防止剤に使用されています。発がん性があり摂り過ぎると病気の原因になりますが通常の使用には問題がありません。

BHT

ジブチルヒドロキシトルエンと呼ばれ変異原性などの発育に影響を及ぼすとされたため乳幼児の食品には使われなくなり、またBHAが使われるようになったためほとんど使用されなくなりました。

エトキシキン

工業用に使われるほど強力な酸化防止剤であり食品だけでなく農薬としての使用も禁止になっていますが海外のドッグフードでは使用を認められているため使われている可能性があります。

ドッグフードを酸化させにくい保管方法は?

酸化させないようにすることはできませんが正しく保存すれば酸化を遅らせることができます。ドッグフードの種類により保管の仕方も変わってくるのでそれぞれに合わせた保管方法を紹介します。

直射日光を避ける

これはドライフードにもウェットフードにも言えることです。日光に当たると温度が上昇しやすいだけでなく、光が酸化を促進してしまいます。日光だけでなく蛍光灯の光などもあまり良くないためドッグフードを保管する際には光の当たらない日陰に置くようにしましょう。

高温多湿の場所は避ける

温度が高い場所で水分の多い食べ物はを保管すると痛みやすくなります。ドライフードは水分が少ないですが湿度の高い場所で保管すると水分を吸ってしまうため痛みやすくなってしまいます。水分の多いウェットフードより痛みやすいため保管には気をつけましょう。

空気に触れないようにする

酸素に触れることで酸化が起こるため空気と触れさせないようにすれば酸化を防ぎやすくなります。ドライフードの場合封をするたびに空気を抜くようにすればある程度は防げますが開封するたびに空気に触れてしまうので酸化は進んでしまいます。なので1食ずつ小分けにすれば空気に触れる回数が少なくなるので酸化を防ぐことができます。しかし1ヶ月程度であればパッケージの空気をしっかり抜いて保管するようにすれば十分です。

冷蔵庫に保管

ウェットフードは水分が多く特に菌が繁殖しやすいため開封前であっても冷蔵庫で保管するのが好ましいです。また、開封後であればもともと入っていた缶や袋から容器に移し替えて保管するようにしましょう。

保存容器に入れる

保存容器に入れて保管した方が酸化もしにくく出し入れが簡単になります。保存容器を選ぶにあたっていくつかのポイントがあります。

ドライタイプ
・密閉ができるもの
・ドッグフードの量にあったもの
・補充のしやすいもの
酸化しにくくするためには密閉できるものである必要があります。中には電動で真空にできるタイプのものもあるので状況に合わせて選ぶようにしましょう。
ウェットタイプ
・冷蔵庫に入れられる
・こぼれないよう密閉できるもの
小分けにして使う時など開封してからは保存容器に入れて保管する必要があります。ウェットタイプであれば何ヶ月も保存するわけでもないので真空性よりも中身がこぼれないようにしっかり密閉できるもので選ぶのがおすすめです。タッパーなどであればフタがしっかり閉められ中身がこぼれることがないのでスーパーなどでも揃えることができます。

ドッグフードを保存する時の注意点

保存するにあたって注意点やしてはいけないこともあります。

食べ残しを戻さない

ドッグフードを食べきれず残してしまうともったいなくてつい容器に戻したくなりますが残ったフードには犬の唾液などが残っているため容器に戻してしまうと容器の中で最近が繁殖してしまうためせっかく保管方法に気をつけていても逆効果になってしまいます。食べ残しは捨てるようにしましょう。

ドライフードを冷蔵庫で保管しない

ウェットフードは冷蔵庫で保管しますが、ドライフードを冷蔵庫で保管するのは良くありません。出し入れしたときの室温と冷蔵庫の中の温度の差で結露してしまいドッグフードが湿ってしまうのでカビが生えやすくなってしまいます。

容器をちゃんと密閉する

チャックのついたパッケージであれば問題ありませんが、チャックのついていないフードを保管して置くときに輪ゴムなどでとめて置くだけだと酸化は防ぐことができません。保管する際はチャックのついた容器かジップロックなどの密閉できる容器に入れましょう。

まとめ

愛犬が毎日食べるドッグフードですので安全には気をつけないと愛犬の健康に関わってきてしまいます。せっかく健康のために良いドッグフードを与えていても保管方法を間違ってしまうと逆効果です。

・直射日光を避ける
・高温多湿の場所に保管しない
・空気に触れないようにする

保管するにあたってこの3つは守るようにしましょう。また開封済みのドッグフードは酸化が進み体への影響もあるため消費期限に関係なくドライタイプであれば1~2ヶ月、ウェットタイプは1~2日以内を目安に食べきれる量を選ぶことも大切です。

おすすめの記事